このブログを読んでくださり、ありがとうございます。
今日は、今の私の心のことを書きます。少し重たい話になるかもしれません。
もし今つらい方は、ここで閉じても大丈夫です。
私は、現在、心療内科に通院しています。
診断書上では、気分変調症という名前がついています。
ただ、その診断名だけで、今の状態がすっきり説明できた感覚はありません。
正直に言うと、「なんだか中途半端だな」と思うこともあります。
気分変調症は、うつ病ほど重い落ち込みではないけれど、気分が沈んだ状態が長く続くものだと説明されています。
診断名があっても、しっくりこなかった
私自身も、その説明に重なる部分はあります。
けれど、それだけで自分の状態が言い切れる感じはしていません。そのくらい、よくわからない病気だな、というのが正直な印象です。
ずっと強く落ち込んでいる、というわけでもありません。元気に過ごしたり、逆に、少しハイになりすぎて疲れてしまう日もあります。
元気そうに見える日がある分、自分でも、どこがしんどいのか分からなくなることがあります。
通院は続けているけれど、
「実は私って、仮病なんじゃないか?」
そんなふうに、自分を疑ってしまう気持ちが、なかなか消えません。
元気そうに見えること、あるいは、元気そうに頑張って振る舞うことで、自分だけでなく、
周りからも、どこがしんどいのか分かりにくくなっているのかもしれません。
だから、「実はこれが、そもそもの性格なのかも?」と、ぐるぐる悩んでしまいます。
病名と症状がぴったり合えば、もう少し安心できたのかもしれません。
でも、確実に苦しさは続いています。
心だけじゃない、グレーゾーンの話
この感覚は、心のことだけに限ったことではありません。
健康診断の結果や、通院中の糖尿病についても同じように感じることがあります。
がっつり最悪の数値ではないけれど、何も問題がないと言い切れるわけでもない。
いつも、その間にあるような本当にグレーゾーンの状態です。
だからこそ、「基準値」という言葉に、少し引っかかりを感じます。
基準値の中、と一言で言っても、そこには上限も下限もあります。
その境目にいる人は、数値としては「普通」かもしれないけれど、日によって揺れたり、体調が安定しないこともあるのだと思います。
数値がこうだから必ず具合が悪くなるというだけの単純な話でもない気がします。
はっきり「大丈夫」と言われるわけでもなく、でも「今すぐどうこう」という段階でもない。
「このままだと良くないかもしれないから、様子を見ていきましょう。」
これが一番モヤモヤしながら病院でお会計をする瞬間かもしれません。
病名よりも、症状を見ているということ
心療内科の主治医の先生は、「病気そのものに薬を出しているというより、いま出ている症状に対して薬を使っている」というようなことを話してくれました。
その言葉を聞いたとき、少し腑に落ちた気持ちもありました。当たり前だけど、病名がすべてではないんだなって。
同時に、「やっぱり、はっきりした名前や形はないんだな……」という、心細さのようなものも残りました。
病名があっても、それですべてが説明されるわけではない。逆に病名がなくても、苦しさがないわけではない。
これは、当たり前のようだけど、当事者としては一番しんどい部分だとも感じています。
こうして、自分の心や体のことが分からなくなったり、自分を責めてしまいそうになるときに、思い出す言葉があります。
星のような不調の話

それは、病気や不調は、星のようなものかもしれない、というたとえです。
これは昔、境界性パーソナリティ障害、気分変調症、依存症など、何が自分の病名なのか分からず、
いっぱいいっぱいだった頃に、カウンセラーの先生がかけてくれた言葉でした。
「病名」がなければ、苦しんではいけないような気がしていた私にとって、
目から鱗というか、とても印象に残っています。
星は、はっきり見えるときもあれば、雲に隠れて、ほとんど見えない日もあります。
見る人や立つ場所、その日の空の状態によって、見え方は変わってしまう。
それに、太陽が出ているときには、見えませんよね。
でも、見えないからといって、星が消えてしまうわけではありません。
病名や数値も、それと似ているのかもしれません。
あるか、ないか。
白か、黒か。
そんなふうに、簡単に分けられるものばかりではない、ということなのだと思います。
名前がはっきりしなくても、説明しきれなくても、苦しさがなかったことにはならない。
そう思うと、心療内科の先生が「症状に対して薬を出している」と言ったことにも、少し納得できる気がします。
たぶん私は、病名があるかどうかでも、数値が基準の中かどうかでもなく、
「今、すごくしんどい」
という、ずっと、苦しんでいてもいいという根拠が、ほしかったのだと思います。
もし、ここまで読んでくださった方の中に、病名や数値では説明しきれないしんどさを抱えている人がいたら、
「それでも、しんどいものはしんどい」
と感じていいのだと思います。
少なくとも私は、そう思いたいです。
ここは、そんな揺れも含めて綴っているブログです。
ゆるゆると生きられますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

