先日、大人になると一年があっという間に過ぎるという話を書きました。
時を同じくして、NHKの『チコちゃんに叱られる!』を観ていると、「大人になったらあっという間に一年が過ぎるのはなぜ?」という質問がありました。
人生にトキメキがなくなったから
トキメキがなくなったからですって。
つら!!!
例えば食事中も、子どもの時はたくさんの発見があり、充実したものになっていた。
ハンバーグはどうやって作るんだろう?どんな味?
大好きなポテトサラダだ!
星型の人参がある!!
一方、大人は食事という事実のみ。今日はハンバーグか~。程度。
子どもは、たくさん心を動かされるものがあるから、時間が長く感じられるそうです。
たしかに昔は、たくさんの驚き、発見、感情がありました。
みなさんは去年何があったか覚えていますか?
私は全くと言っていいほど思い浮かびません。
なんなら、去年のことなのか今年のことなのかも曖昧になってしまいます。
最近は、自分の年齢でさえ「何歳だっけ?」となることもあります。
それだけ同じ日常を繰り返していると改めて実感しました。
ちょっとだけ悲しいですね。
休み時間はとにかく行動
中学生以降は、わりとおとなしく過ごしましたが、小学生の休み時間は活発でした。
たった5分の休み時間にどれだけ友人とおしゃべりしたか。
20分あれば、校庭に出て駆け回る。
大人になった今、そんな短時間で充実した気持ちを味わう機会は少ないと思う。
それにたった5時間で、5科目も新しい知識を仕入れるのもすごいことだと思いませんか?
今では「5分しかない」という感覚が当たり前です。
でも実際は、「5分もある」のです。
どうせ生きるなら、一日を有意義なものにしたい。
心を動かされることが減ったのもありますが、物事に対する感動も薄れているのかもしれません。
おふくろの味
おふくろの味って懐かしいですよね。
母親は、私の祖母の味が懐かしいと言います。
どんなに凝った料理を作っても、自分の好きだったあの味にたどり着けない。
大好きだった唐揚げ、ポテトサラダ、グラタン。
同じ調味料を使い、むしろ更に研究してこだわっても、あの頃好きだった味ではない気がするのです。
ずっと同じ味を求め続けていると、落ち込んできます。
自分で作ってもおいしく感じられないから。がっかりしてしまいます。
この現象もきっと、トキメキが影響しているのでしょう。
思い出補正…強すぎる。
いつか私が作った料理も、夫にとって思い出の味になるんだろうか。
そうなったらちょっと嬉しい。
一日をゆっくり丁寧に過ごしていきたいですね。