子なし夫婦という選択に後悔はないのか?

夫婦 仲良く

私たち夫婦は、いわゆる「子なし夫婦」です。

国立社会保障・人口問題研究所が2021年に実施した「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」によると、子ども数0人の夫婦は7.7%で、前回調査(2015年)の6.2%に比べ増加。

1977年の調査では3.0%だったので、年々子どもを持たない夫婦が増加中。

子どもをもたない理由は様々ありますが、不安や悩みを抱えている方が多いと思います。

でも、これだけは先に言っておきます。

自分を責めないでください。

たしかに少数派かもしれないけど、どんな選択をしても決して間違いじゃない。

自分のことを一番大切にしていいんです。

私も、後悔してないかと言われると断言はできないし、悩んだり、傷つくこともあります。

今回は、そんな私が子どもを持たないと決めた理由を解説していきたいと思います。

お子さんがいらっしゃる方を責める意図はありませんが、不快に思われる方はそっと閉じてください。

目次

子どもを持つ理由とは

出生動向基本調査には、子どもを持つ理由に関する調査結果もあります。次の通りです。

・子どもがいると生活が楽しく心が豊かになるから

・好きな人の子どもを持ちたいから

・結婚して子どもを持つことは自然だから

・子どもは夫婦関係を安定させるから

・子どもは将来の社会の支えになるから

・子どもは老後の支えになるから

・夫や親など周囲が望むから

・子どもを持つことで周囲から認められるから

特に、「子どもがいると生活が楽しく心が豊かになるから」は、8割程度の夫婦が選択しているとのことです。

わかる!予想通り。

ただ、私はこの結果を見たときに少し違和感を感じました。

確かに、子どもがいることでしか得られないことはたくさんあるでしょう。
子育てを通じて心も豊かになるし、人間として成長させてもらえますよね。
私には経験できない事ですし、うらやましさも感じます。

でも、ここに書いてあることって、本当に子どもがいないとできないのでしょうか?

夫婦関係の安定に子どもが必要なの?老後の支え?生活の豊かさ??

私には、どれもいまいちピンときません。

私たち夫婦が子どもをもたなかった理由

私たちは特に子どもが嫌いというわけではありません。

親戚の子どもと遊ぶのは楽しいし、なんなら私は大学で保育の勉強をし、保育士資格を保有しています。

では、なぜ自分の子どもを持つという選択をしなかったのか?

自分の病気で精一杯だったから

私は、メンタルの病気を抱えています。

結婚するまでもずっと生きにくさを感じていましたが、結婚後は新しい生活に対するストレスで
心身ともに限界が来てしまいました。
それから10年に渡って心療内科への通院・服薬、カウンセリングを続けています。

結婚当初は、境界性パーソナリティ障害の症状が強く出ており、
自傷行為や、暴力などを繰り返し、夫婦仲は最悪でした。
現在は、境界性パーソナリティ障害の症状は落ち着いていて、気分変調症と診断されていますが、
そのような症状が消えたわけではないので、つらいこともあります。
他にも、過食症や糖尿病予備軍、円形脱毛症、生理も止まって、心身共に不調が続いています。

最悪だった夫婦仲を改善するために、夫婦カウンセリングも受け、お互いの心と必死に向き合いました。
病気に関する勉強や治療は、今も続けています。まずは自分の治療を優先…。

そんなこんなで10年経ちました。


一時期、夫婦関係をどうにかするために、「子どもがいれば変わるかもしれない!」と思ったこともありますが、
そんな気持ちで新しい生命を誕生させるという選択はできませんでした。


また、家庭の中で子どもの順位が一位になってしまうことに耐えられませんでした。
大人げないですよね。これは理解できない人が多いと思います。

子育てへの不安があったから

私は、虐待を受けて育ちました。
虐待だったと気づいたのはここ数年で、カウンセリングを受ける中で指摘されました。


いつも自分が悪いんだと感じていたり、感情のコントロールが難しいと感じることがあります。
親と同じようになりたくないと思いながらも、同じような態度をしている自分に気づき、
今度は自分が同じことをしてしまうかも…と思うようになりました。


虐待の連鎖という不安。

そして、幼いころから、親が地域との関りで苦しんでいる姿を見ているので、
トラブルが起こりそうなことから遠ざかりたかった。

私には、責任をもって子どもを育てる!という気力も、体力もありませんでした。


子どもには、自由に、のびのび育ってほしいからこそ、私が育てるということはしたくなかったんです。

お金に余裕を持った生活を送りたかったから

生活するには、当然お金がかかります。
現在は、病院代、薬代、カウンセリング代など痛い出費です。
これから年を取るにつれ、ますます必要なお金も増えていきますし、物価も高い。

そんな世の中で、私たちは「自分を大切にすること」を優先していきたいと考えています。
旅行にも行きたいし、好きな車に乗りたい。老後は二人で老人ホームに入りたい。


だから、貯金する必要があるし、金銭的にも余裕のある生活をしたいと思いました。

夫婦だけで幸せだから

子どもがいたら、夫婦仲が良くなるかもなんて考えていた自分は何だったのか?

辛いこともたくさんあったけど、話し合いを重ねるたびに夫婦の絆が強固なものになりました。
二人だけで十分幸せです。
休みの日にはドライブに行ったり、一緒にゲームしたり、ご飯を食べたり。
好きな時に好きなことが出来ます。

そりゃ、マンネリしてしまってつまんないこともあるし、大げんかもしますが、
自分たちのことに全力投球できる分、とても気が楽です。

私には、今の生活があっているように感じます。

私が私を大事にしていい

ショッピングモールで家族連れをみると、少しだけ複雑な思いもあります。
病気があったから、それしか選べなかったという面もなくはないけど、
結果的に大切なことを学べたと思います。


子どもがいなくても豊かさは手に入ります。
最初にお伝えしたデータを見て感じた違和感は、
自分の幸せは自分で見つけるものなのに、子どもによって得られるものかのように書かれていたことでした。

自分の機嫌は自分でとる。夫婦のことは、夫婦で解決する。

私は、これがとても大切だと考えています。

子どもを持たない選択をした人も、子を持つ選択をした人も、どちらも尊重されるべきと思います
どちらかが正しくて、間違ってるなんてことはない。


私には、子どものいる人の気持ちはわからないかもしれないけど、
逆に、子どもがいる人には、子なしの気持ちはわかりづらいと思う。

もし、子どもがいない自分に悩んでいる人、傷ついている人がいたら言っておきたい。

自分の気持ちを一番に考えていいよって。

まだ見ぬ生命に思いをはせるより、まずは、今いる自分を大切にしてほしい。

SNSで仲間がたくさんできました。一人じゃないんだなと実感しています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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